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オヤジの独り言34。腕時計専門誌からの取材

 先月末、ある腕時計専門誌を出版している社の編集長と部長が来房された。
 これは、「時のゆりかご」「時の観覧車」と、小生が出版準備を進めている「間違いだらけのワインダー選び」に関連しての取材であった。

 今回の取材目的は、原稿に書かれている内容が間違いないものかの確認と、出版を決意させたオークション妨害などの実情確認であったことは言うまでもない。
 その点では、もう1社雑誌出版部門の腕時計担当と称する方より、執筆内容に関する問合せが来ているので、本の内容に対してかなり関心を持たれている事は事実である。
 編集長らには工房にある自作のディスプレーでパワーチャージ機能の説明などを行ったが、ホームページの内容と同様に感心しておられた。

 出版準備に際して、今まで小生が憧れを抱いていた某社のワインダーを購入した。
 具体的な商品名は伏せるが、欧米製・1本用約3万円から・乾電池式・直流モーター仕様ということで、詳しい方はおおよそ見当が付くかもしれない。
 
 小生は直流モーターの腕時計に対する帯磁の危険性は無視出来ないとして、あえて「時のゆりかご」「時の観覧車」ともに交流シンクロナスモーターの採用に踏み切った。
しかし、このワインダーは以前より直流モーターを使用していて、どのようにシールドされているか大変興味があったのだが、残念ながら何の防磁対策もしていなかった。
そのため、コンパスを近づけるとあちこちで針が振れる状況である。
 しかし、このメーカーの事情に詳しい方のコメントによると、「時計メーカー数社より使用しているモーターの磁力は小さく、帯磁の危険性は無視できる。」というお墨付きを貰っているようだとの話であった。
 
しかし、ロレックス サブマリーナを使って巻き上げ効率のチェックをしていたとき、3週間経った所で、今まで日差+5秒程度のものが急に−20〜30秒に変わった。
 直感的に帯磁させてしまったこと気付いたが、腕時計にコンパスを近づけていくとやはりクルッと針が振れ、ガウスメーターでも顕著に数値の上昇が認められた。

 そのことを編集長に申し上げ、実際にこのワインダーにあえてセットしたままのサブマリーナにコンパスを近づけて、磁場や腕時計の帯磁した状況を見ていただいた。

 編集長いわく、「今までは、自動巻腕時計はワインディング機能のあるケースに保管されることが望ましい、というのが当社のコンセプトであった。回転方式に関しては市販されている物のクオリティーに問題があることは感じていたのだが、直流モーターで帯磁することまでは考えていなかった。読者に対しては早急に保管に関して、磁場の影響を考慮するよう啓蒙を行いたいと思う。」とのことであった。

 真摯に現実を受け止め、まず読者に対する取り組みを発言する編集長の態度に敬服すると共に、早速1月に出る雑誌からそれらに関する記事が出されるということなので、チョッと刺激的過ぎるかもしれない「間違いだらけのワインダー選び」の出版を急がず、経過を見守ることにしたい。

 直流モーターを使用している自動巻腕時計のワンダーは実に多いが、時計帯磁の危険を回避するには、ワンダーに頼らず何もしない方が、まだましかも知れない。

善(’06.12.29)

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