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オヤジの独り言33。12年分スウィングさせた「ゆりかご」

 自宅事務所に2003年9月3日製造の「時のゆりかご」があった。
 この「時のゆりかご」は製造日の翌日から、810グラムの重りを載せて連続運転をしてきたのだが、2006年12月14日に運転を止めて分解点検を行った。

 本当は、9月3日に満3年ということで、エイヤッとプラグを抜きたかったのだが、日曜日で来店が2組あり、工房から戻るのが遅れてすっかり忘れてしまった。
 通常の使用では1日6時間から8時間なので、丸3年は9年から12年間に当たるのだが、まだ問題なく駆動しているのに止めるのがもったいないので後1年見守るかという想いと、一度は分解して各部の磨耗度を確認したいという葛藤が続いていた。
 
 分解チェックで一番確認しておきたかったのは、BJA(ボールジョイントアジャスター)で、モーターの回転アームとトレーの2ヶ所にある5ミリスチールボールにパチンとはめ込まれていて、スウィング機構の重要なパーツである。
 BJAはロッドエンドと呼ばれるラジコンヘリコプターのパーツで、素材はジュラコン。
 メーカーからは自己潤滑性のあるプラスチックなので耐摩耗性は高いと言われていたが、ラジコンヘリの場合はアルコール系の燃料や土ぼこりで汚れてしまうために、1年ほどで新品交換するのが常識化していて、ヘタリ状況を確認することはなかった。

 BJAを慎重に取り外してみたが、外すのに抵抗感がしっかりあって、5ミリボールにはめ込む部分の開口はノギスの計測で4.55ミリあり、これならスウィング中に自然に外れることはないという、今までの自信が確信になった。

 ただし、ボールが常に触れている部分は奥まっていてノギス計測は無理だが、目測で5.5ミリ程度になってる。
 そのため、水平な静止状態でトレーの遊びに関しては、新品正常ではトレー先端で2ミリ程度のものが、5ミリほどになっていた。
 この遊びはモーターの減速ギア自体もバックラッシュとして必要不可欠なもので、新品でも無しにすることは出来ないのだが、2倍以上の負荷を掛けて9年間相当以上の駆動で+3ミリであれば機構的に納得できるものである。

 今までの修理実績に関してはサイトの「情報開示」に掲載の通りで、一番多いのはモーターの異常振動による異音で本日までに21台、発生頻度は約1%。
 モーターメーカーの保証は1年、ZENCRAFTの製品保証は2年としているが、保証期間後の異音によるモーター交換は、対象630台中問合せを含めて5台なので、経年劣化で発生するという判断はしなくて良いと思われる。

 他のパーツはまったく問題なかったので、取扱説明書に記載の通り「トレー先端で6ミリ以上の遊び」をメンテナンスの指標にしていただきたい。 

善(’06.12.19)

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ついでに、自己紹介。

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