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オヤジの独り言26。オーバーホールが問題? Part.3

 この苛立ちはおさまりそうもないので、続けてPart.3である。
 このページが先に出た方は、お手数ですが「25」イヤ「24」からお読み願いたい。

 「オーバーホール後に同じスウィング時間で翌日までつながらなくなった。」という報告に対する応急処置は次の通りで、本日最後の相談者の報告事例である。
 
 『スウィング時間7時間で、その後11時間しか動かず翌日まで持たなくなった。』

 確かに、全体で18時間しか動いていないので、6時間分のチャージ不足。
 11時間÷7時間スウィング=1.57時間(時間当たりのチャージ時間)
(1.57時間×10時間)+10時間スウィング=25.7時間
したがって、10時間スウィングさせて、ようやく翌日までつながることになる。
 つまり、オーバーホール前は7時間で翌日まで持っていたということは、時間当たり2.42時間以上のチャージ能力があったものが、オーバーホールにより6割程度のチャージ能力に落ちてしまったということになる。
 
 このお客様にはとりあえず10時間のスウィングで様子を見ていただくことにしたが、本当は再修理で元の状態かそれ以上の性能になることが望ましいことは言うまでもない。

 電池の充電をイメージして、静置して秒針が止まるまでの時間をスウィング時間で割ることに疑問をもたれた方もいたが、充電池の場合は触媒を介しての化学反応なので、ある程度のランニング時間は必要で、その後対数的に反応が増加して行くため、極端に短い時間ではまったく充電されないケースもある。
 しかし、腕時計の場合はメカニカルなチャージ方法なので、1時間なら1時間分、6時間なら6時間分のチャージ能力を示すので、スウィング時間で割ればその腕時計の時間当たりのチャージ能力を導くことができる。

 これは、ゼロスタートで香箱内のゼンマイが空(EMPTY)の状態を想定しているが、実際にはそうでない状況も多いはずだから、個々の時計の条件は加味していただきたい。

 話は余談になるが、「ゼロスタート」(取説のトラブルシューティング参照)で、スウィングし始めると秒針が動くものと動かないものがあるのは何故、という質問もあった。
 これは、同じメーカー・モデル・製造年でも動くものと動かないものがあって、技能士いわく、「個々の時計の癖」との事。
 目に見えると気になるものだろうが、どうやら差して気にするものではなさそうである。

善(’06.5.9)

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