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オヤジの独り言15。ハンドメイド

 「ハンドメイドで丁寧に製作いたします。」と、ホームページに掲載しているが、ハンドメイドの本当の意味を知らずに小生は使っているかも知れない。

 以前、友人が居酒屋で「この店はおふくろの味・家庭の味って書いているけど、早い話がプロじゃないから旨くないョと言ってるようなもんじゃない。」と言っていたのを思い出したが、なぜかハンドメイドとおふくろの味の意味が似ているようで、気になり始めた。
 しかし、「時のゆりかご」にはハンドメイドで作るからこそ、解決できた問題が数多くあるので、小生としてはハンドメイド、いや手作りにこそ意義があると確信している。

 一番調整に手間の掛かるのはスウィングするトレーのバランスで、材料は桐とフエルトで作っているのだが、1台1台微妙に重量バランスが異なる。
 左右寸分の狂いもなく、ボールベアリングの軸受けを取り付けたとしたら、トレーは水平に取り付けることができるのだが、この状態のトレーをモーターと繋ぎこんでみると、モーターが動き始める瞬間にトレーは「ビックリした!」という様な変な挙動をする。
 また、その状態で時計をセットしてスウィングさせると、トレーの先端が上昇して峰を越え下降に移る瞬間にスキップを踏むような動きをする。

 これはスウィングがスムースでトレーが先に峰を越えてしまい、モーターに繋がれているアームが後から追いかけて峰を越えるときに起こる現象であるが、ビックリした動きもスキップもすべてトレーの取り付けバランスが良いことで起こる不思議な現象で、トレーに軽く手を触れてバランスを崩すことにより容易にこれらの挙動は治まることから、バランスの良さが原因と判明した。

 現在は、軸受けの取り付け位置を1ミリ前後奥にスライドさせているのだが、問題はここからで、自然な桐の素材のいたずらで、ズラしたつもりがかえってバランスが整ってしまうトレーもあるため、1台1台の確認が必要となる。

 自動車の前輪もスムースな直進・旋回のためにトーイン・キャンバー・キャスターというアライメントの取付け角度をわざと付けているが、感覚的にはそれに似ているように思う。
このような、設計図面では考えられない現象とその調整は製作途中や完成時に数回チェックする必要があり、マス・プロダクトでは到底対応しきれるものではないと思う。
「ハンドメイド」で「オヤジの味付け」を1台1台に込める毎日である。

善(’05.8.1)

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